お墓参りに行こう!あなたを守る先祖からの贈り物

お墓参りというとお盆やお彼岸に行うことが一般的だとされています。最近では、お墓が遠方のためお墓参りに行けていないという方も多くいます。

お墓参りは、ご先祖様に対する感謝や礼儀を伝え、供養をすることです。また、故人と過ごした思い出にはせるのもいいかもしれません。今までは慣例に従ってお墓参りをなんとなくしてきた人は、ご先祖様に対しての感謝をする機会にしてみてはいかがでしょうか。

今回は、お墓参りについてのマナーについて解説をいたします。

お墓参りの時期

・命日
・お盆・お彼岸
・年末年始
・月命日など
・年忌法要

お墓参りの時期は、一般的に上記にあげた6つの期間になります。

では、お墓参りは上記の期間以外に行ってはいけないのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。仏教には「吉日良辰」という言葉があり、「日や場所に良い悪いはない」と説いています。

そのため、あなたがお墓参りをしようかなと思った日でかまいません。お墓に出向いて、故人の方との思い出や、報告したい事などを伝えてみてはいかがでしょうか。きっと、その方もお喜びになるはずです。

いつお墓参りに行ってもいいと聞くと、お墓参りに対してのハードルも下がるのではないでしょうか。

お墓参りマナー

では実際にお墓まいりに行くときに気になるのがマナーです。お墓参りに関しての特別なマナーはありません。

服装も派手すぎる物をのぞいて、故人の方に会いに行くような服装でかまいません。

大切なことはお墓の前で故人の方や、ご先祖様に感謝の気持ちをもって手を合わせることが大切だからです。

仏教の宗派ごとにも作法の違いもありません。ただし、地域によって習わしが違ってくるので事前に詳しい方に確認をしておくといいでしょう。

お墓参りのお供え物について

お墓参りにいく際にお供え物を持っていく方が多いとは思いますが、何を持っていったらいいかご存じでしょうか。

仏教では五供が基本となります。「灯燭」「香」「花」が定番とされており、「浄水」と「飲食」を加えた5種類です。この5種類には意味があります。

「灯燭」は蝋燭です。昔の風習ではお墓の前には灯籠があったので、蝋燭がその代わりとなっています。これは故人の道を照らし、慈悲を表明するものに当たります。

「香」はお線香です。これは食べ物や場を清める意味合いです。「花」に関しては献花です。花や香には、故人が宿ると考えられています。棘があるものや、毒のあるお花は避けて下さい。その理由は、朽ちた時の姿がよろしくないと言われています。

そして「浄水」。浄水はその場を清めるために使われます。お供えとしても使用しますが、お墓の掃除をする際にも使用するので、忘れてはいけないお供え物です。

最後に「飲食」。お菓子や果物、ジュース、お酒などが一般的です。お供えする際は直置きではなく半紙をひきましょう。では飲食といっても、具体的にどんなものがいいのでしょうか。

故人が好きだったお菓子や飲み物などをお供えすると、故人にとっても喜ばれる供養になりますね。また、季節の果物などもおすすめです。一般的に供えられているのが、丸い果物です。

その理由が丸い果物から「円=縁」を連想でき、故人との縁を連想ができるからだといわれています。

ではお墓まいりのお供え物のタブーについてです。五辛に魚や肉は避けるようにしましょう。五辛というのは、においや辛みが強い野菜の事で、仏教では禁止されています。

また、魚や肉がダメな理由は、腐りやすいのもありますが、殺生をイメージさせるためです。

お墓参りの流れ

お墓参りの流れをあらかじめ抑えておくことで、スムーズに故人の供養ができるので、確認して峰下さい。

1.持ち物チェック

忘れものはないでしょうか?お供え物は揃いましたか?現地で調達するかそれとも、持参するかをあらかじめ一緒に行く人達と話し合ってみることが大切です。

一般的には持ち物は、お線香、蝋燭、ライター、お花、お供え物です。

2.お参りをする

もしお墓がお寺にある場合、まずは本堂からお参りをしてください。お墓がある場所などにもよりますが、合祀墓もある場合はそちらもお参りをしましょう。

お墓についてからは、まずお墓参りを始める前にお墓の掃除をしましょう。日頃からの感謝をこめて掃除をすることが大切です。また、その際に周囲の草や木が伸びてないかも気にかけてあげる必要があります。

お掃除が終わったら、お参りを始めましょう。お花やお供え物を供えます。墓石に浄化をするためのお水もかけます。最後にお線香をあげて合掌です。

特段、難しいマナーはありません。ただ注意してほしいのが、お供え物に関しては、お墓から持ち帰るようにしてください。

そのままにしておくと、カラスや動物などに荒らされてしまうことがあるからです。お供え物は帰宅後、ご自身で飲食をしてもかまいませんし、仏壇にお供えしてもかまいません。

ご自身がいいなと思う方法を選んでください。

感謝の気持ちが大切

今まで慣例に従ってなんとなくお墓参りに行っていた人、またお墓参りになかなか行けなかった人など事情は様々あると思います。

お墓参りのマナーが特段なく、故人と自分達にたいして感謝をする機会であり自分の人生について考える機会だと思えば敷居が高く感じる人も少なくなると思います。

お墓まいりの日は「吉日良辰」です。ぜひ、お墓まいりに行こうと思った時にお墓に行って、お先祖様に近況を報告してみましょう。