人徳がある人には、人を引き寄せる不思議な魅力がありますよね。誰しも一度は「人徳がある人になりたいな」と、思ったことがあるのではないでしょうか。
でも、人徳というものは1日で得られるものではありません。日々の心構えや行動の積み重ねが人徳者になるための唯一の方法です。
そこで本記事では、人徳を得るための具体的な方法をご紹介していきます。人徳がある人の特徴や混同しがちな人望との違いも解説します。ぜひ、ご参考にしてください。
人徳とは?
人徳とは、その人の身についている「徳」のこと。読み方は「じんとく」ですが、「にんとく」と読んでも間違いではありません。
「彼は人徳があるから、いつも周りに人が集まっている」「うちのチームが強くなったのは、人徳に恵まれた監督のおかげだと思う」と、人徳の後に「ある・積む・恵まれる」などをつけて使います。
「徳」は、
- 気品がある
- 意志が強い
- 理性がある
- 誠実である
- 謙虚である
- ポジティブである
- 寛容である
などの精神面のことです。
これらの要素がすべて備わっている人のことを「人徳がある人」や「人徳者」と言います。「徳」が心に染みついているがゆえに、行動や外見にも徳が表れ、人を惹きつけるのです。
「人徳」と「人望」の違い
「人徳」と「人望」は似ていますが意味は異なります。人望は、望まれる人、つまり周りの人から何かを期待される人のこと。
「この人ならチームを引っ張ってくれるだろう」「イベントを盛り上げるならあの人しかいない」というように、人望がある人は多くの人から頼られる存在です。面白い、積極的などその人がもつ突出した性格により得られるが「人望」。
人徳との違いは、「徳」をすべて身につけていなくても人望がある人になれるということです。誠実さに欠けていても仕事ができればビジネスの分野では人望のある人になれる、というように、徳がなくても何か1つ長けているものがあれば得られるのが「人望」です
人徳がある人の特徴
人徳がある人には共通する特徴があります。あなたの周りにいる人徳者を思い浮かべてみてください。機嫌が悪そうで話しかけにくい時がある、いつも自分の話ばかりで人の話しを聞く気がない、というような人はいませんよね。
では、人徳がある人にはどういう特徴があるのでしょうか。人徳者に共通する特徴は、あなたが人徳を得るためのヒントとなります。一つずつ詳しくみていきましょう。
いつも穏やかで話しかけやすい
いつも穏やかな雰囲気を醸し出していて、話しかけやすい人はいませんか?いつも不機嫌で、イライラした人にはなかなか話しかけづらいですよね。人徳がある人は感情のコントロールが上手なので周りの人を受け入れないような空気を出しません。
責任感が強く安心して仕事を任せられる人
人徳がある人は、責任感が強いので仕事を途中で投げ出したり、適当にやり過ごしたりしません。目の前にある物事に対して完璧にやり遂げる責任感があります。また、ルールもきちんと守ってくれるので安心して仕事を任せられます。
客観的に物事をとらえられるので相談しやすい人
人徳がある人は、客観的に物事をとらえられるので、感情論で意見をぶつけてきません。物事を冷静に、客観視して発言・行動するので、仕事でミスやトラブルが発生した時にも相談されやすいです。
コミュニケーション能力が高くいつも人が集まる
人徳がある人はコミュニケーション能力が高く、人が集まりやすいのも特徴です。誰とでもわけ隔てなく会話ができ、相手が不快にならないようなコミュニケーションをとることができるので、居心地の良さからその人の周りにはいつも自然と人が集まります。
一緒にいると楽しくなるポジティブな人
あなたの周りに、一緒にいると楽しい気持ちになる人はいませんか?人徳がある人は、常にポジティブ思考。発言や行動すべてにポジティブさが表れているので、一緒にいると明るい気持ちになります。
常に感謝の気持ちをもち、それを言葉にできる素直な人
常に感謝の気持ちをもち、「ありがとう」と伝えることができるのも人徳がある人の特徴です。「自分が今こうしていられるのは自分のおかげ」というおごった気持ちがないので、常に誰かに、何かに感謝しています。偉そうな態度をとらないのは、こういった気持ちがあるからなのですね。
傾聴する姿勢があるためつい相談したくなる人
人徳がある人は、いつも傾聴する姿勢でいるのも特徴です。誰に対しても平等に、意見を押し付けることなく「耳・目・心」を傾けて話しを聞いてくれる人には、悩み事や話しを聞いて欲しくなりませんか?
人徳を得るためにやるべきことは「意識」
人徳を得るためには、まず、「意識」が重要です。人徳は、1日、2日の努力で得られるものではないので、毎日コツコツと行動していかなければいけません。
難しいことではなく、「意識」で少しずつ「徳」を重ねていくことができますよ。それでは具体的に意識すべきことをご紹介していきます。
ネガティブをポジティブに転換する
ネガティブな気持ちをポジティブに転換するよう意識しましょう。仕事でミスをしたり、物事がうまく進まない、など嫌なことが起こるとついついネガティブになってしまいますが、ここで言葉や行動に出さないよう踏ん張ってみましょう。
「仕事でミスをしたけれど、最近集中力が落ちていたというサインだからここから気持ちを引き締めていこう」というように、多少強引でもいいのでポジティブに変えていくことが大切です。
感情をコントロールする
イライラや焦りなどの感情をコントロールするよう意識しましょう。これらの感情は表に出してもメリットはない上に、さらに事態を悪化させるかもしれません。心にゆとりをもって対応できるようになるためには、まず日々の負の感情をコントロールするのが重要です。
イライラや焦りが出てきたら深呼吸する、と決めておくのもいいですね。日々、コントロールし続けていれば次第に慣れてきます。
挨拶を元気よくする
「おはようございます」「おつかれさまです」「ありがとうございます」などの挨拶を相手の目を見て元気に言えるよう意識しましょう。
疲れている時や忙しい時など、意外と相手ときちんと目を合わせていなかった、声が小さかった、無愛想だった、ということがあります。たったこれだけのことですが、相手が受け止める印象は大きく違ってきます。
相手の目をしっかりと見て、挨拶を元気よくすれば、自分も明るい気持ちになり、相手も近づきやすい印象を受けます。今すぐ取り入れましょう。
人徳がある人のマネも効果的
上述したとおりの「意識」に加えて、人徳がある人のマネをするのも人徳者に近づくための効果的な方法です。
身近にいる人徳がある人の言葉や行動をそのままマネしてみましょう。その言葉や行動には「徳」が隠れてるので、マネしているうちに自分の精神として刷り込まれていきます。意識とマネの同時並行で取り組んでいきましょう。
人徳のある人になって可能性を広げよう!
本記事では、人徳のある人の特徴、人徳者になるための方法について解説してきました。人徳とは生まれつき備わったものだと言う人もいますが、日々の意識や行動で身につけることができるものだとお分かりいただけたと思います。
努力を重ねて得られた人徳は、あなたの可能性をぐっと広げてくれます。
- 周囲との人間関係がより良好になる
- 人脈が広がり新たなビジネスが生まれる
- 新たな人間関係が構築され趣味や楽しい時間が増える
というように、これまでとは違う日々になるでしょう。本記事をご参考に、「人徳がある人」を目指してくださいね。