コーチングスキルとは?コーチングスキルに必要な能力を身に付けよう

あなたは、コーチングスキルと聞いてどんな能力を思い浮かべますか。コーチングと言うと、「人を指導するための特別な能力」というイメージをもたれる方も多いでしょう。しかし、コーチングスキルは一般的なビジネスや人間関係の場でも多いに役立つ能力です。

そこで今回は、コーチングスキルの意味や、必要な能力について解説していきます!

コーチングスキルとは

コーチングスキルとは、チームメイトや部下、同僚、クライアントなどの力を存分に引き出すことができるコミュニケーションスキルを体系化したものです。

まず、コーチングの手段としてクライアントや部下に目標を決めます。その目標を早く達成に導いてあげるために、相手がやるべき行動をコミュニケーションで引き出しサポートしてあげるわけです。

コーチングには基盤となる3つの考え方があります。それは「人には可能性がある」、「目標を達成するための答えはあなたの中にある」、「それに気づくためにはサポートが必要」という考え方です。このような考え方を基盤にしてコーチングをしていきます。

コーチングスキルに必要な能力

コーチングスキルには、大きく分けて3つのスキルが必要になってきます。「聴くスキル」、「質問をするスキル」、「承認するスキル」です。

聴くスキル

聴くスキルとは、相手の話を聴いてあげるスキルのことを言います。「きく」には、「聴く」の他に「聞く」という言葉もあります。「聞く」は、話し声や言葉が自然と入ってくるという意味で、「聴く」は、相手が話していることにしっかり耳を傾けるという意味です。コーチングでは、「聴く」ことが重要になってきます。

「聴く」スキルは、簡単そうに見えて実はとても高度なスキルです。人は無意識に自分の知りたい情報、自分に都合の良い情報だけに集中してしまいます。だから、相手の声を受け止め、言いたいことを引き出してあげる「聴くスキル」はとても難しい技術と言えます。

相手が話す全ての言葉には意味が込められています。何を話したいのか、どのような意図をもって話しているかをしっかり理解して聴く必要があります。

コーチングにおいて「聴く」スキルはとても重要です。相手が求めているものを提供できるように、しっかりと聴くというスキルを身に付けましょう。

質問をするスキル

「質問をするスキル」は、言葉通り相手に質問をするスキルのことです。コーチングでは、相手の悩みや弱点、目標達成までの道のりをしっかり把握しなくてはなりません。

したがって、質問をするスキルが重要になってきます。相手は質問されることで自分の状況を見つめなおすことができ、理解を深めて自分から行動を起こせるようになるのです。質問をするスキルの中にも重要なポイントがあります。

まず1つ目は、質問を通して相手の現状を把握すること。「現状、相手にはどんな強みや弱みがあるのか」、「相手は何にコンプレックスを感じているか」。「相手がどれだけの仕事を抱えていて、いつまでにそれを終わらせなければならないのか」。相手の現状を把握し、目標達成までの筋道を立てることがコーチングのキモ。

その上で、「今もっている武器を使って、いかに目標を達成するか」を相手と一緒に検討してあげることが大事です。

2つ目は、相手を問い詰めるような質問はしないということです。「なんでできないの?」、「なんであんな方法をとったの?」などの威圧的な質問は、相手に恐怖を与え、萎縮させてしまいます。相手は自分が批判されているように感じてしまい、好ましい関係を作ることができなくなってしまいます。

質問をするときは、言葉を考えて質問をするようにしましょう。「ミスの原因は何だったのだろうか」、「どうすれば改善できるだろうか」など、相手のやる気を削がない言葉選びが必要です。

承認するスキル

承認するスキルは簡単に言うと、相手を認め、褒めてあげるスキルです。コーチングを通して成長したことを承認してあげると、相手は「認められた」や「やっててよかった」などと満足感を得ることができます。

人間は誰しも承認欲求を持っています。その承認欲求を満たしてあげると、相手の行動力や積極性を引き出すことができ、成長にもつながるのです。相手を承認してあげるということは、モチベーションアップにも繋がります。

コーチングスキルを身に付け、成長しよう

ここまで、コーチングスキルに必要なことを紹介してきました。コーチングスキルはコーチングビジネスだけでなく、一般的な仕事でも大いに役に立ちます。部下へのコーチング能力を磨けば、チーム全体のスキルやパフォーマンスを向上させることができるからです

コーチングに必要な3つのポイントをしっかり身に付け、自分のコーチングスキルをどんどん成長させていきましょう。