介護と仕事の両立はできる?心の健康を優先しよう

介護と仕事の両立はそう容易くありません。では介護と仕事の両立は難しいのか、その他、介護に関する不安を徹底調査。介護に関する不安を一緒にひも解いていきましょう。そしてあなたの心の負担を一つでも減らすことが質の良い介護に繋がります。

近年の問題の介護問題

近年、介護疲れによる事件が後を絶たず、残念ながら暗いニュースも耳にします。ではなぜ、このような事件が起こるのでしょうか。介護疲れの原因としてあげられるのが下記の通りです。

話が通じない

認知症が原因で話が通じなくなることや、老化特有の性格の変化で頑固になったり、話していることがコロコロ変わったりする為、介護者がストレスを感じてしまう。

まとまった睡眠時間がとれない

排泄のお世話から、徘徊癖のお世話があると介護者の睡眠が削られます。そのため疲れが取れず気持ちも疲弊する状態になることがあります。

親の老化の受け入れが難しい

今まで何かと頼りにしていた親。親の老化に直面することは精神的にも難しい事。楽しい思い出があるからこそ、現実とのギャップに悩まされそして無力感を感じることさえあります。それが自分の親であれば尚更のことで仕方ありません。

介護側とされる側との喧嘩

介護される方も、介護される自分の立場と心の葛藤があり、介護者も色々なストレスがあるからこその衝突があります。お互いの心のケアが必要です。 

介護にかかる経済的負担

先の見えない介護の上、高額な介護費用。それにも関わらず、介護を機に離職をしなければならなくなり、費用で悩むのに収入が入らないなどの精神的負担。

介護は、精神的にも肉体的にもキツイ仕事。厚生労働省の調べによると、「要介護者」と認定されていても、同居による家族の介護が6割程いるのが現状です。 

介護する側の問題点は、介護による離職や介護鬱、最悪の場合は介護殺人です。介護する側がストレスに感じるならば、素直に介護に疲れたことを相談できるところに頼るのも一つの方法です。

介護に疲れた時の対処法

介護は子育てと違ってある程度の見通しがきくものではありません。無理なく介護を続けるために、自分のストレスの負担を減らす方法と、介護される側にも労われる優しい方法を見つけられ事が最善策と言えます。

高齢者支援サービスを取り入れる 

介護に疲れてしまった場合、老人ホームや介護施設の入居も選択肢の一つです。「親の介護を人に任せるのはちょっと抵抗がある・・」と考える方でも、あなたが身体を壊してしまうのは本末転倒です。

お互いの負担がなく気持ちにもゆとりある。そして安心できる生活が理想的な介護の形だからです。

精神的な負担を減らすため、親族等に相談をする

相談できる親族がいるのなら、ためらわず相談をしましょう。なぜなら介護は一人するものではなく、みんなが協力して行うもの。

もし相談しても何も解決できない場合や、そもそも相談が難しい場合はそれでも一人で抱え込む必要はありません。あなたの悩みや負担を減らす手助けを公的サービス、自治体の地域包括センターに一度相談してみましょう。

体の負担を減らす技術を学ぶ 

介護の負担を少しでも減らす為に、なるべく腰に負担をかけない介護技術があります。在宅で介護をしなければならない方には、特に腰に負担を少しでも軽減する介護技術を学ぶことをオススメします。

介護から離れる時間を少しでも作る 

一日で自分のための時間がないとリラックスできないなど、悩みをよく聞きます。ほんのわずかな時間でもかまいません。少しでも自分が笑顔になれる時間を大切にしてみて下さい。

介護と仕事は両立できる?

介護の際、気になるのが経済的不安。介護で必要な費用は家計を圧迫してしまいます。どこで介護するのかの違いにも費用の違いがありますが、在宅介護の費用は月平均5万円程です。

そして介護に必要な平均期間は5年。そうなると気になるのが仕事との両立です。現に、介護を理由に離職をする人が後を絶ちません。もし介護以外の世界が見えなくてもストレスを感じないというなら直ぐに仕事をやめても大丈夫でしょうが、介護にはストレスがつきものです。

介護を続ける上で会社には介護と仕事を両立させるための支援制度があります。有給休暇と介護休暇を上手にとって両立を目指してみるというのも一手段です。

それでも仕事が継続できない、でも費用が心配という方には在宅ワークはいかがでしょうか。特別なスキルは必要ありませんが、「自分の出来ること」や「好き」を見つけて今の時代、在宅で仕事ができます。

在宅ワークの収入は外で働いていた時よりも、初めはお給料が下がるかもしれません。ですが努力次第で給料のアップも見込めます。外界と繋がることで心の負担が減るのであれば、まずは自分の為になにか出来ることを探してみましょう。

心のゆとりがお互いを大切にする介護に繋がる

介護にはストレスがつきものです。介護者と介護される側の笑顔ある生活の為には、心のゆとりが大切です。介護者はまずは今、自分の心がどんな状態かを把握することから初めて下さい。

そしてお互いにとってよりよい生活が、お互いの笑顔に繋がります。